これまで、なべこらでも紹介してきましたが、弊社は、現在フィリピンにて開発チームを構築中です。すでに、フィリピンに2年以上滞在しているT君を中心に、現地のコンサルタントと共に、フィリピン人の採用から始めて、日本の仕事の仕方、考え方、規律などを教えながら、彼らの考え方を我々も学びつつ、少しずつ体制を作りつつあります。
マニラのオルティガスという地域に、事務所の一部を借りまして、既に数名体制で開発業務を行っております。マニラでは日本企業が進出するのはマカティと決まっておりますが、ほとんど日本人のいないオルティガスを拠点としています。何と言ってもマカティは治安が良いのですが、あえてオルティガスという日本人がいない地域にいることによって、T君の英語力が飛躍的に伸びました(特にそれを目的にオルティガスを選んだ訳じゃないけど。治安もまあまあみたいです)。
すでにオルティガスで業務を始めてから半年以上経ちましたが、未だに現地の習慣に慣れない事も多く、勤勉で真面目な日本人との違いに、びっくりすることや不思議だなあ思うことしきりです。グローバル化って結局は多様性を受け入れることが出来る許容力だと実感できます。例えば、マニラは交通渋滞が激しいため、遅刻する事がしょっちゅうありまして、つい最近のことですが、週1で日本側と行っているレギュラーミーティングに現地スタッフが一人も参加できないなんていうことがありました。日本だとあり得んだろうと思いますが、ここで怒ってはダメなんですよね。現地には現地の事情ってのがありますから。ただ、ここで更に許容力を要求されるのは、大胆に遅れてきた割には、終業時間になると時間通りに帰るという、この時ばかりのパンクチュアリティに対してです。おいおい、今日のタスクはちゃんとやってるかいな?家族と共に過ごす時間が人生の中で最も大切だとされているこの国では、当然のことなんですね〜。逆にこのあたりは、企業戦士が多い(ひょっとしてもういない?)日本の男性がもう少し学ばなければならないのかもしれません。
とか、入社意思を固めていてサインまでしたのに、前の会社から給料引き上げのオファーがあったので、やっぱりやめときますなんて。あららら、まず先に交渉しておいて欲しいなあ。在籍している会社に辞めるって伝えたら、研修に払った金を返せって言われたので、やっぱり転職できませんとか。そんなこと日本ではあり得んでしょー。というように、楽しい発見が沢山あります。ちなみにですが、フィリピンはLaberLawが日本より厳しいと言われているため、ややこしい話がまあまああります。
英語でコミュニケーションさえ出来れば、開発リソースは無限にあると考えられます。(ただし、Web系の開発者は人気があるらしく、給与水準は上がってきているようです)。日本との開発スタイルの違いとか、英語でのコミュニケーションの難しさなどはありますが、そもそも根が明るい彼らとの仕事は楽しいものです。この組織が将来的には、海外進出のきっかけになることを期待しつつ、様々な問題との格闘が日々続いています。英語との格闘もですが。。。。
お世話になります。
無限の開発リソースは恵みの種ですね。
外国のソフトエンジニアは仕様策定とかバグ対応について日本人との大きな違いはありますか。
例えば潜在的な検証不足による不具合に対する考えは健康的に対処できそうですね。