国際家電ショー。CES。毎年1月頭にラスベガスで開催される展示会です。知ってますか。(IT業界の方は多分ご存知のはず)
私は例年この展示会に、一人で参加しています。たまに、他の会社の方とご一緒することもありますが、来年は弊社の社員と一緒に行く事にしました。でも、なぜ家電展に行くの?という素朴な疑問をお持ちの方もいらっしゃることかと。まあ、要は、デジタルが家電に浸透しているってことなんですよね。以前のようにPCでITを語る時代は、とっくに過ぎ去ってしまって、実際の生活にITが浸透してしまっているということです。家電展ってこともあり、ITの先進的な技術が全面に出ているという訳ではありません。結構キワものの家電があって面白かったりします。そして、毎年参加していると、その年のITのトレンドが読めるようになります。
ここ最近のトレンドとしては、スマートフォンとスマートテレビでしょうか。それにスマートテレビを操作する新しいUIとしてジェスチャー、音声認識や、セカンドディスプレイとしてのタブレットなども面白いです。その他、近年は電気自動車の展示も多く、自動車メーカーの出展も増えています。自動車も家電なんですね。デジタルが破壊する業界の境界線やプロダクトの機能性を端的に表している例だと思います。そうそう、それとデジタルヘルス。これも今後益々発展しそうです。
さて、それはそうと、今回社員と一緒に行くのは、一人で現地で食事に行くのが寂しいということでは決して無く、社員のモチベーションアップと視野を拡げるためです。一般企業では最近海外出張もしづらくなってますよね〜。世知辛い世の中になってしまいましたが、ここは老舗ベンチャー(すでに20期に入っています)のジークスとして元気のあることをしたい!というより、社員に元気になってもらいたい!ってことで企画しました。
全社員からCES参加希望者を募りました。応募総数は、まあ少々残念として、社員全員海外にも目を向けられるグローバルな感覚を持つ人材になって欲しいという思いが私にはあります。フラット化する世界(トーマスフリードマン著:ここまでグローバリゼーションが!と私は純粋に驚愕)がもたらす今後の社会の変化は、日本語のバリアに守られている日本のサービス業の我々にも、否応無しに対応を迫ってくるはず。カップヌードルのCMを見て無邪気に笑っていたアナタ!(弊社社員を含む)10年後はどうなっているかわかりませんよ〜。
すでにこんな話をすること自体が古いような気がしてきた。。。。もう世界は次のステップに進んでいて、なんだか我々だけが取り残されているような。たまたま昨晩参加した勉強会では、スウェーデンの大学やシリコンバレーの事情の話がありました。最新の、いや、近未来のテクノロジーを追いかけ続けるジークスとして、やっぱりもっと新しいことに取組みたいし、どんどん仕掛けて行きたい!社員を海外に連れて行ったところで何かが急に変わる訳ではありませんが、グローバリゼーションの波に乗りつつ、時代の大きな潮流を見極めて行きたいですねえ。
欧米かっ!
月別アーカイブ: 2013年8月
受託の戦略
弊社は現在、中期経営計画を作成中です。戦略を考える時にいつも問題になるのは、受託ビジネスの領域です。受託案件というのは、プロジェクトが立案、承認された後に弊社に打診をして頂く事が多く、そのほとんどはコンフィデンシャルであるため、営業サイドは待ちの姿勢になりがちです。こちらから仕掛けて行く事はほとんど無いので、実は戦略の立てようがありません。
ここで考えなければならないのは、受託ビジネスにとって商品ってのは一体なんなのかということです。そして、それをどうやって売るかということなんです。商品は、一言で言えば、普通にはソリューションの提供となります。お客様はそのリューションという商品の品質と金額を見て発注するということになります。
品質に関しては、物理的なモノじゃ無いので、お客様が客観的に判断できる手段が少なくて、過去の実績とか担当営業やSEの個性とかで判断を下しちゃいます。実は、弊社がアピールしたいのは、技術力の高さであり、顧客満足度です。ところが、そのアピールが難しい。初めておつきあいするクライアントさんにしてみれば、そりゃ当然ですよねえ。いくらプレゼンしても、技術力なんてのはプロジェクトがスタートしないとわからない。
おっと、企業戦略の話から少しそれてしまっているような気がしてきた。。。。戦術の話に落ちつつあるこの話は、受託企業が戦略を考える時にほぼ陥る過程なんですね。私も何度もこのスパイラルに落ちて来ました。
さて、話を立て直すと受託企業にとって戦略ってのは、いったい何でしょう?本来戦略ってのは、企業が自らの意思により、目標を実現する為に外部環境を動かすか利用する能動的な自らの行為を計画する、ということだと思うんですよね。ところがいつまで行っても、受託ビジネスにおいてビジネスのスタートは、お客さんに声をかけて貰うところから。すなわち、能動的に仕掛けられないってことが、受託ビジネスの決定的な非戦略性だと思います。それでもいろいろ細かい戦略は立てられるかもしれないけど、大きな戦略を立てるのは、やはり難しい。
このあたりで結論を導き出したいのですが、そこまではまだ行けません。今回はこのあたりで勘弁しておいてもらって、(たぶんここまで読んでる人はいないだろーなーと思いつつ)続きは、中期経営計画の策定が終わった近い将来にまた書かせて頂きます。オチの無い話ですいません。
Oracle WebCenter Sites
今回は、真面目ネタで。
弊社では、ビジネスの大きな柱の一つとして、ここ数年Oracle WebCenter Sites(WCS)を使った、サイトの構築サービスを提供してます。最近は、カシオ様のグローバルサイトや浜松ホトニクス様のPIM(Product Information Management)のサイトの開発を全面的に担当させて頂きました。
この知る人ぞ知るWCSは、ライセンス料がそれなりの値段がしまして、少なくとも開発導入費を含め1,000万円以下では導入が出来ません。ちょっとした会社の紹介サイトに使えるようなもので無いのです。ある意味ニッチなところをついてまして、動的でグローバルなサイト構築のニーズにはぴったりの製品です。
というようなことが背景にありまして、WCSで構築されている案件の多くは弊社で担当してたりします。わずか60名弱の規模にかかわらず、直接大手クライアントとお取引をしてますので、現場にはプレッシャーもかかります。また必然大規模案件化しますので、プロジェクトマネージメントのスキルも要求されます。それらはもちろん、WCSの特徴を生かした高速動的Webを構築するノウハウや知見やプログラム技術を基礎としていることは言うまでもありません。
要は、技術的にそれなりに突き詰めて来たってことなんですよねー。ハマりもしました。涙も流しました(私じゃないですが。。。)それらの苦労を乗り越えて、やっとここまで来ました。常に誠実にお客さんに対応するってのが弊社のポリシーでして、そのポリシーがあればこそ、様々な技術やノウハウの習得が出来たのでは無いかと思ってます。
今後は社内に蓄積されたノウハウや知見を外に向かって発信していく予定ですので、関係者の方はご期待下さい。(ほとんどいませんかっ?)
http://www.sbbit.jp/article/cont1/26365