iBeaconを使って位置情報を測位する実験をしつこくやっております。ノンIT企業のT社さんと一緒に、その駐車場を使わせて頂いて、50台ビーコンを配置してテストを繰り返してきました。まだまだ、改善する点はありますが、人が歩くのをあたかもトレースするように、スマホで自分の位置が確認出来るようになりました。ただし、iBeaconの仕様上どうしても、2秒程度のディレイが発生します。歩くスピードを考えるとこのディレイはかなり大きな誤差となります。また、そもそも電波が安定していないため、誤差が強く出る時があります。
結果として、現在2〜3メートルレベルの誤差まで詰めることが出来るところまで来ております。これ以上の正確さは、ちょっと難しい気がしますね。それよりも、ディレイを修正する方法が無いかを検討しておりまして、人が動く方向を予測して実データより数秒先をプロットするなど、少々正確性を犠牲にしても、使っているユーザにストレスを感じさせない方式をテスト中です。ビーコンに向かって進む時とビーコンからは慣れる時では、電波の変化に違いがあるため、どの方向に進んでいるのかがわかります。加速度センサーとコンパスでなんとかならないかも検討しましたが、これはその仕様上厳しいことがわかってます。
駐車場を使わせてもらっているT社さんには、ビーコンを使った問題解決の沢山のアイデアがありまして、今後面白いアプリケーションが開発出来そうです。屋内測位のアプリケーションはいろいろと使い道がありそうで、今後がますます楽しみになってきました。それほど正確さを求められない仕様でディレイにも寛容な用途が間違いなくあるようです。9月中には、この実験の全貌をオープンに出来ると思います。ご期待ください。