株式会社ジークス代表 渡辺が綴るブログ「なべこら」nabecol

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入社式2014

新人写真
4月1日。入社式。今年も新入社員を迎えることが出来ました!昨年より2名少ない4名ですが、より厳選されたと言える優秀な人たちばかりです。(もちろん昨年の新入社員も優秀でしたよ)今回は、北陸支社で入社式を行いました。例年は、大阪で研修を行うため大阪支社で行ってます。全拠点をスカイプで結び、新人ばかりでは無く、全社員に向けても私からお話しをしました。その後、新人一人一人に自己紹介をしてもらい、一旦入社式は終了。次は新入社員のみで、会社とは何かというテーマで私がじっくり話をしました。
今日から定年まで40年近く働かなければならないのですから、途方も無い長い道のりの出発点に立った新人さんは、何をどう考えているのでしょうか。そして、どのような道のりを歩んで行くのでしょうか。ジークスに入ってくれたこの大切な原石を磨いて、価値のある社会人に育て上げる責務を会社として負っていると思っているのですが、そのあたりの責任感を社員はどう感じているでしょうか。ちょっと前は、社員は中途採用で即戦力のみみたいな会社が多かった気がしてましたが、人手不足感が強くなってきた昨今、新入社員をきちんと採用して育てるという会社も増えてきてるようですね。良い事だと思います。
私の話は、会社は人を成長させる器で、仕事とは成長を促す為に、課せられたというより与えられたチャンスということを伝える内容でした。わかってくれたかな〜。新人のみなさん、緊張してたからそれほど記憶に残っていないかもしれないという不安があります。私が新人の時は、細かい内容は覚えていないにもかかわらず、記憶に残った言葉がありました。私の言葉も少しだけで良いから、ずっと覚えておいて欲しいと思います。
さてさて、入社式は無事終わり、歓迎会に突入。途中、飲み放題コースに入っていない高級大吟醸、しずく(黒龍酒造)を頼んでしまうというアクシデントあり、先輩社員全員からの一言メッセージあり。緊張感もほぐれて、福井の事務所のメンバー全員を交えて楽しいひとときを過ごすことが出来ました。明日からの研修に備え、飲みをセーブして、るようなことは無く、杯を重ねるのでした。しかし若いから、多少無茶しても大丈夫だわな!(先輩社員は無理しちゃダメよ!)

全員

北陸支社のメンバーと

Chumby!

chumbyひょっとして皆さんご存じないですか?chumby。チャンビーと呼びます。チャンビー。常時WLANに繋がっていて、PCで設定したスケジュールに基づいて、自動的にアプリケーションをダウンロードして勝手に機能が変わる据え置き型のかわいいデジタル端末です。当時、米国では名の知れた台湾系アメリカ人のギーク、バニーが開発したもので、ITの歴史に名を残すエポックメーキングなデバイスと言われてました。
あれは、2008年の秋、未だiPhoneが発売されたばかりで、誰もがスマートフォンがこれほど普及するとは思っていなかったあの頃、アプリケーションを取り込むだけで、いろんな物に変身するという魔法のボックス、そのチャンビーが日本で発売されました。米国のチャンビー社と交渉し、サンディエゴに技術者を派遣し日本語化を行い、日本で発売にこぎ着けました。慣れないハードウェアの輸入の手続きや、非関税障壁とも言える輸入商品に課せられる技適などもクリアし、販売用のECサイトも作り(これは本業ですが)満を持して発売した訳です。ところが!なんと、なんと、その後すぐに、iphoneやAndroidのスマホが出てきて、同じような機能が、一気にスマホで取って代わられてしまいました。
chumby全体今となっては、AppStoreだのGooglePlayだのと、言っておりますが、当時はまだそれらはマイナー中のマイナーで、そのコンセプトの母ともいえるチャンビーのウィジットマーケットには、チャンビーをマルチファンクション化するアプリケーションマーケットが存在しておりました。まさに時代を先取りするコンセプトだったものだったので、一部アメリカと日本のギークの間では話題になりました。多くの人は、アプリケーションマーケットなるものの存在を知らなかった訳で、その可能性に気がついていたのは、ごく少数のギークだったと言っても良いでしょう。また、当時は、デジタルサイネージという概念も出始めた所で、チャンビーはデジタルサイネージにも向いていたこともあり、多くのメーカーさんの研究所に研究用として売れてました。
まあ、IDの設定もPCが必要なこともあり、決して一般消費者に売れるようなデバイスとは思えませんでした。売れてもアーリーアダプタ層だけだろうと。一般消費者に売れるには、複雑すぎるその設定手順にそう思っていたわけですが、一気にそのギャップをスマホが埋めてしまい(とはいえ、一般の人がすべて使いこなせてはいないわけですが)すごい勢いで、ブラックホールのように周りの市場を吸収して、いろんなものに取って代わろうとしています。
何事も遅すぎるのはもちろんダメですが、早すぎてもダメなんですよねえ。ちょっと先を行くのがいい。チャンビーはまさにそんな端末でしたが、大きな時代の変化に飲み込まれてしまったようです。うーん。残念。
なお、いまだに弊社のオフィスにはいくつかチャンビーが転がっています。私の家では、かわいい目覚まし時計として、楽しく時間を教え続けてくれてます。

Stay Hungry, Stay Foolish

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ちょいと古いネタになりますが、最近改めてスティーブジョブスのスタンフォード大学での伝説の演説を精読する機会がありまして、以前読んだとき時よりも更に感動しております。この機会というのが、英語の勉強でたまたま教材としてスティーブジョブスのこの演説を聞いて、内容を理解するというものでした。この演説でジョブスが言っているのは、そんなにたいそうな話では無い(No big deal)、三つのことです。connecting the dots, love and loss, death。日本語に訳すと、将来を見越した経験なんてのは積めないってことと、愛と損失、死。(connecting the dotsが日本語にすると難しい。)そして最後に、彼は、 Stay Hungry Stay Foolishと言って、演説を終わりにします。彼のバイオグラフィーは私も読みましたが、結局すべての彼の経験は、最後にiPhoneという奇跡のデバイスを生み、その経験に基づいて得られる教訓は、Stay Hungry Stay Foolishなんですね。
その意味は、もちろんハングリーであれ、愚かであれということです。落ち着いちゃダメということですよ。馬鹿にならないとダメなんですよ。まあ、そうは言っても、様々なイノベーションを起こしたわがまま天才ジョブスが世界トップクラスの学業優秀なスタンフォード大学の学生の前で言うから、許される感じもしますがね。このコントラストがこのフレーズの重みを浮き上がらせているという気がしてなりません。本当にhugryでfoolishな人の前で言ったら、しゃれになりませんよね〜。
翻って、会社経営においても、きちんとした組織を作ることは、最も重要なことだと思いますが、常に真面目で普通の意見ばかりしか出ないような組織は将来的には、無くなる運命にあるのでは無いかと危惧してます。最近、弊社もノリで仕事をすることが無くなってきました。もちろん、その分トラブルも減り、利益も確保でき、ひいては社員の労働環境にもプラスの影響を及ぼしてます。でもやっぱり、そればっかりじゃダメじゃないかと。組織が成熟してくればくるほど所属する人の行動も成熟してくるのではないでしょうか。となると、何かよくわからないけどやってみたいというような直感的な動きに対して、常に抑制の方向のベクトルが働き、結局は中にいる人のモチベーションまでが陳腐化し、組織は人を生かすためものからよくわからないものへ貢献するためのもの(例えばステークホルダー、決算、メンツ、保身など)へ変貌していきます。大企業病というものはこのあたりに一因があると常々感じております。(弊社は大企業ではありませんけどね。)
ガレージ起業から始めてわずか10年で4000人の従業員を抱える2000億円の企業となった初期アップル社を作り、すぐにクビになり、めげずに新たに世界的に有名な企業を二つも創業し、さらにアップルに復帰して、現在の巨大企業アップルを再興したカリスマ経営者だったはずですが、いつまでたってもイノベーションにこだわる続けた天才でかつ傍若無人で更にわがままだったジョブスが組織論などを考えていたかは定かではありませんが、企業人として奥が深い言葉だと、しみじみ噛み締めてます。
Stay Hungry, Stay Foolish!