株式会社ジークス代表 渡辺が綴るブログ「なべこら」nabecol

投稿者「watanabe」のアーカイブ

COMPUTEX(今更、、、)

COMPTEX
ずいぶん日にちが経ってしまった。今更、どうかと思いながら、6月の頭に台湾で開催されたCOMPUTEX(国際コンピュータ見本市)について書いちゃいます。

COMPUTEXは、毎年この時期に台北で開催されます。3年ほど前に一度視察に行きましたが、台湾ということもあり、どうしてもハードウェアが主の展示会という色合いが強く、しばらく行ってませんでした。今年は、弊社はibeaconのアプリ開発に着手しているため、ビーコンそのもの調達の可能性を調べる必要があります。その他、デジタルヘルスを始めとするデバイスに関しても、アプリケーション開発が出来る強みを生かして、製造メーカとのコラボ的な取組みから独自商品の開発の可能性なども考えております。

IMG_1276

グリーンまでの距離が表示されるスマートウォッチ(ePaperです)欲しい!


COMPUTEXは、トレンドとしては年初のCESの影響を受けているというか、その流れが続いてるというか、やはりデジタルヘルスが大きなトピックになってました。ビーコン関連で展示会以外で訪問する予定もあるので、実質的に1日半しか展示会に滞在できません。ですので、今回は決まった分野のみで特定の企業にあたりをつけて、訪問します。展示会場には、BlueToothLEを使ったデバイスが沢山ありましたが、beaconはそれほど出展されていません。
 
IMG_1283

やっぱり出ました、スマートグラス!ぐだぐだでした。


それでも、何社か話を聞く事ができまして、相場感がわかりました。そのほか、時間の許す限り興味のあるゾーンの展示を見て回りました。結局見たいところは、CESで廻ったジャンルとほほ同じになるので、同じようなレポートになってしまうため、今回はやめときます。
 
 
その中でも、いくつか面白かったデバイスのうち、一つを紹介します。屋内の位置情報を正確に計ることが出来るデバイスです。独自のプロトコルで通信しているとのことですが、少ない計測ポイントでなかなかの精度が出せるようです。屋内GPSとして、使い道は無限にあります。弊社で開発中のiBeaconを使った室内位置捕捉システムにも使えそうです(iBeaconじゃ無くなりますが)。詳細の仕様については、ここでは秘密です。製品版として日本でリリースできるように、現在交渉中です。
IMG_1273

屋内のどこにいるかがわかります。赤い点が計測器(ビーコンみたいなもの)です。


IMG_1275

すっごくわかりづらいですが、計測器です。展示会場に多分勝手に?設置しているようです。

Withings(体重計です)

体重計、買っちゃいました。

スクリーンショット 2014-05-30 18.30.47

Withingsです。


今更なんで体重計などという白物家電っぽいガジェットの話題かというと、この体重計、スマホと連動したり、WLANを使って直接ネットに計測データをアップすることが出来ます。私も、この歳になり、まさかのメタボ認定されてしまったため、生まれて始めて体重管理をすることになりました。
IT業界に身を置く者として、マルチデバイス対応を謳っている会社の経営者として、白物家電化した普通の体重計を買うなんてのは、あり得えません。日本の名の通ったメーカーさんには、単純に計りとしての体重計としては優れたものが沢山ありますが、残念ながらIT化されているとは言い難いモノばかりです。IC付きのスマホをいちいちタッチして接続とか、SDカードでパソコンとやりとりするなんて、毎日続けられるとは到底思えません。そもそもIT化の何たるかが分かっていないとしか思えない。いろいろ調べて結局、スマホと完全に連動している外国製のWithingsを買う事にしました。確かに、50グラム単位の計測が出来ないとか立て置きに対応してないとか、細かいところを上げると少し見劣りする点がありますが、計測したデータを自動的にスマホに転送してくれるのは、非常に便利です。体重計に乗りさせすれば良いのです。しかも、人の判別までしてくれます。複数人が使いますから、登録した人の体重や体脂肪率に近い人を自動的に識別します。
スクリーンショット 2014-05-30 18.34.58

CO2も計れます!


さてさて、実際に使ってみると設定そのものにもスマホを使います。スマホが無いと設定が出来ないようにさえなってまして、逆にスマホを上手にモニターや設定ボタンの換わりに使っています。これぐらい、割り切らないとダメですよね。たぶん、日本のメーカーさんにはこのあたりの潔さが無いんだろうと想像できます。今の時代、スマホを持っていない人の機会損失の割合とスマホを持っている人に与えるアドバンテージを秤にかけると自ずと答えは出てくると思うんですがね〜。モノが良いだけで売れる時代では無いってのは、使い勝手が良く無いと売れないという意味も含まれているんですから。
前置きがくどくなりましたが、使ってみると面白いです。体重計と言っても、体脂肪率は当然のこと、心拍数も計れます。毎朝起きた直後に計ると、例えばスポーツをしている人の場合は、心肺機能の発達具合が心拍数の減少でわかります。おまけの機能として、CO2濃度も図れるのも驚きなのですが、なんと雨が降りそうだと、雨のマークが出るんですよ。
スクリーンショット 2014-05-30 17.16.46

歩数も自動的に計測します。分かり易いデザインです。


 
スマホの画面もたいへん良くできているので、使っていて楽しいです。体重計だけでなくて、心拍計付きの携帯ガジェット、PulseO2などとも連動していて、毎日の運動量がより正確にわかります。iPhone5sの場合、万歩計が付いているのですが、残念な事にかなり不正確なようですので、時計バンドも着けられるこのウェアラブル端末を着けていれば、より正確に歩測数も計ってくれると期待しています。寝ている間も様々な値が計測できます。
このブログをアップする寸前に、アップルのWWDCにてHealthKitが発表されました。iphoneに関しては、いずれこのアプリに収斂して行くのでしょうね。
スクリーンショット 2014-05-30 18.41.19

PulseO2です。こいつと組み合わせれば、最強のはず。

複数のiBeaconによる位置を特定する特許

iBeaconiBeaconは、普通に考えればO2Oを促進するツールとして考えられる訳ですが、弊社としては技術的なところを追求したいと思いまして、GPSが使えない環境での位置情報を特定するシステムで使えないかと研究してきました。
Beacon自体は、単に定期的にデータをアドバタイズしている訳でして、同心円上にアドバタイズされた電波の強さを3点以上のビーコンから捕捉すれば、3平方の定理を使うと位置特定が理論上は出来るはずなのです。ところが、いざやってみるとこれがなかなか難しい。最初はビーコンからアドバイズされていているRSSIという電波強度を測ることにより、ある程度の距離がわかるものと予測してました。このRSSIがくせ者でして、安定しません。障害物も無く移動していなくても、どんどん計測値が変化して行きます。ビーコンの中でも、iBeaconに限れば、Proximityという値が取れるのですが、これもかなり適当で位置情報を特定できるような代物ではありませんでした。結局、距離という絶対値も取れないので、ビーコンを正確な位置に置いても意味が無いという結論に達しました。(ここには書ききれませんが、実はもっと奥深いことが沢山あります)
となると実測値でしか位置特定が出来ないことになりまして、発想の転換を余儀なくされました。実測値から推測して、位置情報を割り出すロジックを考えるしかない。ユーザはどこを徘徊するか分かりませんが、近くの実測値を複数箇所比較して、近しい場所を特定するものです。結局、ビーコンを複数使った位置情報捕捉には、この仕組みを使わないと難しいのでは無いかとの結論に達し、この研究結果を特許出願しちゃえ!ってことで、出願をすでに完了しました。この仕組みを使うと、ビーコンは適当な場所に置くだけで位置計測が出来るので、安価なビーコンを簡単に沢山設置する事が出来ます。今後は、ビーコンを使った様々なサービスのニーズは増えてくると思いますので、この方式が使われる機会が増えることを期待しています。もちろん、現在弊社で開発しているiBeaconを使ったアプリケーションにも、積極的に使って行く予定です。
実は、今回の研究で分かったことは、iBeaconの最大のメリットは、HardClosed(アプリが一度も起動していない)の状態でもGeoFenceを超えた時にイベント(メッセージ)を発生させることが出来るという当たり前のことでした。。。。