株式会社ジークス代表 渡辺が綴るブログ「なべこら」nabecol

CES 2016

今年も行ってきました。CES(全米家電展)。今年も去年と同じく3人旅です。一人は、社内公募で希望者の中から抽選で選ばれております。なお今回から、CESはConsumer Electronics Showという名称から、Consumer Technology Association(全 米民生技術協会)という名称に変更したそうです。なんだかよく分からないんですが、それでもCESでいいそうです。ちなみにですが、向こうでは”セス”というより、”シーイーエス”と言ったほうが、通じます。

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ネバダ砂漠をぶっとばして、ラスベガスへ


勝手知ったるCESは、毎年正月気分が抜けないまま、正月明け仕事もほったらかしにして飛行機に乗り、時差ボケか正月ボケかわからないまま日本に戻ってきて、やっと新年の仕事が始まる感じになります。ところが今年は、これまでの経験の中でサイコーに体調が良く、時差ぼけもほとんどなく、快調にラスベガスで過ごすことができました。しかも、白いご飯が無くても、日本食を食べなくても胸焼けからくる食欲低下も無い快適なトリップでした!1ステージ上がったな。ん。
ロスからレンタカーでラスベガスまで行くのが毎年恒例になっていますが、今年はネバダ砂漠が珍しく大雨です。去年は途中でサンタモニカに寄ってゆるく観光などして、夜にラスベガスに到着しましたが、今年は雨のためどこにも寄らずにラスベガスまで直行しました。エクスカリバーホテルは、どちらかというとお子ちゃま向けの外観を持ちつつ中ではしっかりカジノがあります。日本出発から24時間以上もかけて辿りついた我々3名は、とりあえずはホテル内のイタリアンレストランで食事を済ませ、明日に備えることとしました。しっかし高い。パスタとビールだけで一人3000円もかかるんですよ〜。なお、二日目の夕食は本格的な札幌味噌ラーメン、3日目はチープなサーロインステーキ、4日目最終日は熟成肉のステーキであったことをご報告しておきます。(特に意味はありませんが)
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BMWのミラーレスカーです。自動運転のデモ映像も流してました。


翌朝は、昨日の雨も上がり、ラスベガスらしい晴天となりました。例年大変な思いをして探し回る会場までのバス乗り場もホテル内ですぐに見つかり、やっぱりそれなりのホテルはいいなあと実感。昨年参加したH君、申し訳ない。去年は経費削減のためモーテルだったね。。。さてさて、それはそうとして、バスに乗った我々は、すこぶる順調にLVCC(ラスベガスコンベンションセンター)に到着し、バッチをピックアップしていよいよCESに突入!ここから先のCESレポートは、ザクッと私の勝手な思いでいきますので、ご容赦のほど。
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どれだけ水を飲んだかを計測して、水を飲むタイミングをお知らせしてくれる水筒。なぜそんなに水を飲むことにこだわる?でもかなりの数の会社が出してました。


 
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流行りのバランススクーターの練習中です。


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匂いだけで起きることができる時計。音は鳴らなくても目が覚める。


全体的な感想を申しますと、人が増えて会場も広くなってました。活気が半端ないです。特にサンズにはフィットネス、ヘルスケア、ウェアラブルなどの新しいマーケット向けのベンチャー企業が多数出展し、中でもユーレカゾーンにはかなりの数のスタートアップがひしめき合って、ユニークでキワモノ系の製品を展示してました。IoTという漠然なバズワードをビジネスにするにはどうすれば良いのか多くの人が悩んでいると思います。ある技術が発明されて安価で簡単に利用できるようになると、それを使って様々なアイデアが生まれ始め、小さなプロダクトがたくさん発明されます。今は、それが集まって大河のごとく同じ方向に向かって流れ出しているかのような感じがします。ウェラブルという水平なコンセプトをフィットネスやヘルスケアという実生活の垂直なセグメントで使えるデバイスに落とし込んだIoT製品は、いよいよ新しいマーケットを切り開こうとしているかのような気がします。見方を変えると、まさに今、IoTがビジネスになり始めているのではないでしょうか。
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ユーレカエリアの混みっぷりです。すごい人でした。


今年のCESのキーワードは、IoT、ウェアラブル、AI(人工知能)、自動運転車、AR(ヘッドマウントディスプレイ)、ドローン、ミラーレスカーなどなどあります。弊社は、ウェアラブルとクラウドを結びつけたGoMoreスタミナセンサーを取り扱っているので、フィットネス関連のプロダクトを展示してるブースを集中的に訪問しまして、すでに幾つかのスタートアップと話を進めております。自動車や家電などの既成の商品に関しては、確かに面白いアイデアが展示されてましたが、既製のカテゴリーの商品の場合は既存の流通に乗らないと売れないことが多いため、あまり興味が湧きません。畢竟、スタートアップ的な会社が作っているプロダクトを取り扱うことになりがちです。
これらのキーワードになっているテクノロジーを組み合わせると新しいサービスの形が見えてきます。IoT端末であるウェラブル機器で収集した様々なデータをクラウド側に飛ばし、膨大な蓄積データをAIで解析してユーザーに有益な情報を戻すことにより、フィットネスやヘルスケアでビジネスが成り立つようになるはずです。トレーニング時には、VRを使ってモチベーションを上げることも可能です。機器を作るのはビジネスとしては旨味が少ないので、サービスモデルとしての提案をしているブースも数多くありました。弊社でも、GoMoreスタミナセンサーを他のセンサーと組み合わせてデータを蓄積し、これまでになかったフィットネス情報をユーザーに提供するという新しいサービスモデルを検討しております。
ここ2、3年は目新しいテクノロジーというのは見かけなくなりましたが、数年前に出てきたテクノロジーをしぶとく展開してきた企業が確実にビジネスにしてきているようです。実際に使える機器やサービスが増えてきたということでしょうか。大体においてウェアラブル機器は3ヶ月ぐらいで飽きてしまって身につけなくなると言われているような壁があるようです。これを超えられるようになれば、これはいよいよスマホに次ぐイノベーションになるかもですね。もちろん、CESにはこの他にも本当にたくさんのジャンルの商品がありまして、違うジャンルの話をするとまたしても長すぎるブログになってしまうので、この辺りで勘弁しておきます。てか、これ以上書くのはもう無理。
結論。今年は昨年以上に面白かったです。来年もまた行くかな〜。きっと行くと思います。
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インテルのRealSenseのデモです。顔認識します。IoTにかなり力入れてました。


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心拍だけでVO2Max(最大酸素摂取量)が計れるという。本当なんでしょうか。


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赤ちゃんに貼るパッド型の体温計。離れたところにいても24時間体調がわかります。


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ハンドルを握ると知らずに心拍などを計測して、健康管理に役立てるそうです。


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すでに台湾で始まっている月額サブスクリプションモデルの電動スクータのバッテリー交換サービス。Computexの時に見ました。ちなみに、Panasonicのブースです。


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CarPlayのデモ。使い勝手良いです。次のバーションからはBT対応だそうです。


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全身を冷たくすることができる手首に巻くデバイスです。残念ながらヒートショックには使えません。なら何に使う?


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日本のCEREVO社が出した3Dプリンタを使ったオーダーメードのセンサー付き自転車です。フレームだけで70万円ですか。でも欲しいです。


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水泳の時に指につけると水のかきかたをコーチしてくれるデバイス。クロール専用とのこと。


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息を直接吐いた容器を挿入すると疲労度を計算してくれる機器だそうです。なぜ二つあるのか聞いたらお前のワイフの分だよと言われました。


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ヘモグロビンの量が計れます。アスリートにとっては必須か。でも高い。


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タバコを吸うなどの悪い癖?をするとビリビリ電気が走るというキワモノ。本当に痛いです。


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靴のソールがスマート化されてまして、走り方のコーチをしてくれます。


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冷蔵庫の全面にパネルがあって、内容物の賞味期限がわかります。


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レクサスの宣伝に出ていたフーバーボードです。どこでも浮くわけで無いようです。


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シャツとズボンをプレスまでしてくれる洗濯機だそうです。ゆらゆら揺れてます。


 
 
 
 
 
 
 
 
 

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