株式会社ジークス代表 渡辺が綴るブログ「なべこら」nabecol

マニラ近郊リゾートでクリスマスパーティーに行って来ました!

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ここは南国〜。寒い日本から来ると天国です。


マニラ近郊のリゾート地に、現地スタッフと一緒に一泊二日のクリスマスパーティに行って来ました。一泊二日のパーティーってちょっと変だと思いました?そうなんです。クリスマスパーティーと言っても、単に皆で行く旅行のことを言ってるだけなんですよね。目的地は、マニラの南側に位置するバタンガスリゾートの一つです。予定では、目的地まではオルティガスから3時間程度だそうです。
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乗ったらすぐに眠りこけるK保


朝9時にホテル前にレンタカー(運転手付き)で迎えに来る予定でしたが、早速遅れているとのことです。土曜日とはいえ、すでに激しい渋滞が始まっているようです。現地スタッフ4名と、今回は日本人4名の合計8名が1台のワンボックスカーで行きます。日本人2名は、2週間前にマニラに入って、現地スタッフと一緒に開発業務をこなして来ました。このバカンスでマニラ出張を終え、日本に帰国します。クリスマスパーティーは、現地駐在のT川君のアイデアで、クリスマスを何よりも大切にするフィリピンスタッフのために、会社の自腹で企画したものです。T川君らしい、実に気がきく優しい企画です。実は以前は、本当にT川君の自腹でパーティーを開催しておりました。フィリピンのスタッフの人望が厚いわけです。
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雨降ってるのが残念です


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南国のリゾートっぽいですかね?


それはさておき、マニラから高速道路に入り1時間半程度進んで、一般道路に降ります。ここまでは渋滞はありましたが、まあまあ順調な感じで、あれ?もしかして3時間もかからないんじゃないのと、大きな期待が膨らみます。でも、ここからがフィリピン。スピードが出ないジプニーやらトライシクル(3輪タクシー)やら自転車やら山羊やらが片側1車線の道を防ぎ、ドライバーが追い越しまくるものの、行っても行っても次から次から出て来ます。しまいには、橋がおちかけて片側通行で大渋滞の箇所まであり、日本では考えられないことに、チップをもらいながら適当に交通整理をしているような現地の人がいました。いくつかの街を通り過ぎ、そこには必ず渋滞があり、とにかく時間がかかります。リゾート地が近くなるにつれ、さらに田舎感が進み、ついには貧困街みたいなところまで通り過ぎ、未舗装路を通ってやっとたどり着きました。こんなところにリゾート地があるのか。どうみても、日本人はいない雰囲気です。
早速受付をすませ、部屋の割り当てをして、まずはビュッフェ形式のテラスみたいな感じのレストランで昼飯を食べます。当然完全なローカルミールで、嫌な予感が。。。もちろん日本食などはありません。ところが、パクチーなどは一切入ってないし、味付けも薄めなので、存外美味しいんですね、これが。なお、ビールなどのアルコールは、バーに行かないと買えません。ここでは、昼飯、おやつ、夕食があるらしく、現地スタッフは、おやつを楽しみにしているようです。
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ビュッフェにて。酒持ってこーい!


さて、食事を終えて早速アクティビティへ。と思いきや、風が強く波も高いということで、ほぼすべてのアクティビティが出来ないとのこと。残念。泳ぐしかない。冬の日本を出て来たので南国で泳げるだけでも、来た甲斐があるともいえる。少し泳いで、屋根付きのビーチマットみたいなところで、海を眺めながら、何もせずにいるというのもいいんではないでしょうか。普段から何かアクティビティをしないと気が済まないたちではありますので、ちょうど何も出来ないこんなチャンスだからこそ何もしないという贅沢を楽しみましょう。
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すっかりポーズがきまっているアルフレッド君。上手です。太刀打ちできませんでした。


そうこうしているうちに、夕食の時間です。昼飯とあまり代わり映えがしない気がするんですが。。。日本だとここから宴会が始まりますが、ここは異国の地。食べながら飲むという慣習はここにはありません。したがって、ビールをバーからわざわざ買って来て飲むものの、バッフェスタイルの食事は短時間で済んでしまいました。さあ、あとはやることがありません。リゾート地をぶらぶらと散歩し、ビリヤードのあるバーに行き現地スタッフと一緒に楽しみました。部屋に戻ってもテレビもありません(あっても言葉がわからないか)。他にはカラオケもラーメン屋も居酒屋もコンビニもありません。そう、そういうシンプルな生活こそリゾートの醍醐味です。文句を言わず、砂浜に打ち付ける波の音でも聴きながら、部屋に戻って静かに寝ましょう。
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クリスマスシーズンです


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リラックスしている雰囲気でもない二人


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ここはビーチリゾートです。当然ビーサンでいきます。


翌朝は天気も良くなり、いよいよアクティビティが出来ることになりましたが、シュノーケリングはすべて貸し出していてNGだそうです。現地スタッフの一人と我々3人でバイクトレイルに行くことにしました。ガイド役のお兄さんの後について、マウンテントレイルを行きます。前日の雨でmuddyですよと言われた通り、泥だらけになります。山間の現地の人々が住む住宅を抜けるトレイルなため、ものすごく現地の生活感が伝わるものでして、違った意味で味のあるものになりました。痩せ細った山羊、庭を駆け回る鶏、上半身が裸の裸足の少年たち、なぜかたむろしている大人たち、土地の権利など関係なく山の中に勝手に建てたとしか思えない平屋の家などなど。急な上り坂や下り坂もあったり、渓流を超えてみたりとかスリルもあり、面白かったです。1時間ぐらい走ったので、かなりいい運動になりました。その後、泥を落としたかったので海に入り、シャワーを浴びたらそろそろ集合時間です。全員で記念写真を撮り、マニラへの帰途につきました。帰りは大渋滞に巻き込まれ、6時間以上かかったことをご報告しておきます。
面白い経験でした。ある意味ストレスも感じつつも、すごーく、気分転換になりました。また来年も参加したいと思っています。でももうちょっとホテルのグレードを上げるかな〜。
 
 

リリース間近!ジークスオリジナルビーコン、開発中。

長年ソフトウェアの開発を手掛けてきて、ハードウェアについては、どこかから仕入れてシステムに組み込んで売るというビジネスモデルでずっとやって来ました。とはいえ、世の中のIoTや3Dプリンターの隆盛、メーカーズムーブメントもあり、ソフトウェア開発に安住していた(安住はしてないか?)重い腰をよっこらしょと上げて、いよいよ、ジークスオリジナルビーコンの開発を手がけ始めました。実を申しますと、すでにパイロットプロダクションが出来ているレベルまで来ております。

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ジークスビーコン、略して”ジーコン”です


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ジーコンの完成予想パース


これまでの経験では、ハードウェア屋さんと話をすると話が噛み合わないことも多く、ハードの世界に足を踏み入れるのは厳しいなあと少し距離を置いておりました。数年前にメーカーズを読み、ふむふむこれからは誰しもがメーカーになれるのね、と所詮は人ごとのように考えたまま、特にアクションを起こすこともなく、なんとなくABStamperというiBeaconを使った屋内測位システムを考え、開発販売をしておりました。IoTも、いうても、デバイスがソフト化する話だし、うちはシステム開発だけやっときゃいいわなってな距離感でやっておりました。ところが、ABStamperの開発を進めるにつけ、オリジナルの機能を持ったファームウェアを実装する必要が出て来たところ、ファームレベルで対応してくれるメーカーさんが無く(一部プロトタイプということで既存製品をハード的にカスマイズして作ってもらってました)、窮地の策として、いよいよメーカーズムーブメントに乗らざるを得なくなったという次第です。
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色違いバージョンの完成予想パース マグロの握りバージョン


もちろん、弊社がハードウェアそのものを製造できる訳では無く、実際の製造は台湾のメーカーに頼んでいます。我々は仕様を考え設計書を作るのですが、特にデザインについては、ユニークでクールなものにしたい!という思いが皆強いので、社内のデザイナーにビーコンのイメージをデザインしてもらいそれを3Dに落として、メーカーが言い訳が出来ないように細かい指示を出しております。ビーコンなんて簡単な仕様だから、仕様の擦り合わせなんて簡単に出来るでしょと思いがちですが、そんなに甘いもんじゃありません。また、すべて英語でのやりとりになりますから、なかなか骨の折れる仕事でした。(私は隣で話を聞いていただけですが)。台北には何度も足を運びました。想定していた仕様と違い、慌てて台北に駆けつけたりしました。(その時私は足を運んでませんが)。GoMoreも台湾の会社ですので、効率は良いのですけどね〜。
FullSizeRender.jpgビーコンを制御するアプリは、当然弊社で開発しております。これまでのビーコンの管理アプリと比較して、初期導入、メンテナンスなど、効率的に簡単に出来るようになっております。このあたり、さすがはソフトウェア開発の専門家と言わせたいです。
ここまで来るまでにはいろいろありましたが、ようやくマスプロダクションの工程に入るところまで来ました。ほとんど完成版に近いレベルになっております。来年早々に正式に発売予定となっております。もしビーコンが欲しいという方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ!
 

IoTへの取り組み

IT業界に入って苦節25年以上、インターネットという黒船が日本にやってきてから20年以上、いろんなモノを見てきました。様々なITトレンドの波に乗ったり、乗れなくて溺れそうになったりを繰り返してきました。そう、ITなんて言葉なかったあの時代、2016年の今のこの時代を想像することは出来ませんでした。当時、新幹線でPCを広げている人は、1車両に一人もいなくて、電車に乗ってまで何やってんのという目線の中、2時間しか持たないPCのバッテリーの減りを気にしながら使っていた時代が懐かしいです。当時福井から東京のRIMネットというプロバイダーにアクセスしまくり、月額15万円もの請求書を見た時には、バブル期によくあった、前の晩に酔っぱらって行ってしまった高級クラブの領収書を二日酔いの朝に見た時のようなデジャブを感じたものです。(冗談です)

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GoMoreスタミナセンサー


当時弊社は、放送機器の制御をMacintoshを使ってシリアル制御するとか、マルチメディアシステムと言って、LD(レーザーディスク)をシリアル制御して、Mac上でオーバーレイして見せるようなシステムを開発しておりました。またその後、様々な公共情報をPCで制御して見せるというシステムも開発しております。その際、外部機器をPCで制御してそのデータを公衆回線を通して、管理者側やユーザーに送るシステムの開発なども手掛けておりました。これは、その後デジタルサイネージというように名前を変えて、一時トレンドになったこともあります。また最近ではオープンデータという言葉が流行ってますね。携帯電話が普及した時には、無線回線を使って機器制御情報を自動的に送受信しログをデータベースに書き込むシステムを作っていたものです。これはまさにM2M+クラウドの先駆け的なシステムであり、IoTにつながるものと言えます。
スマホのアプリダウンロードモデルとIoTを先駆けしたといえるchumbyです。知っている人はかなりツウといえるでしょうね。

スマホのアプリダウンロードモデルとIoTを先駆けしたといえるchumbyです。知っている人はかなりツウといえるでしょうね。


あ、そうそう。Chumbyなんて商品も取り扱ったこともありました。Flashが搭載された据え置き型の小型サイネージデバイスなのですが、クラウドにあるアプリケーションをダウンロードして多様な機能を載せ替えることができる画期的な情報端末でした。当時ギークの間では評判になりましたが、そのすぐ後にスマホが爆発的に売れ出してしまい、パーソナルな情報端末はスマホで充分なので市場から姿を消してしまいました。残念。
このように20年以上もいつかみた風景を見続けているわけですが、弊社の場合は、お客様から何か新しいことをやってみたいんだけど、最新のテクノロジーを使ったアイデア無い?みたいなお声をかけて頂くことが多く、結果的にそれが次のトレンドに乗っているようなことが多いわけです。で、今のトレンドがIoTとなります。もちろん、弊社独自のアイデアで開発をすることもありまして、弊社の屋内位置測位システムABStamperなどは3年前から、特にお客様からの要望も無く作り始めました。ウェアラブル端末でアスリートの体のスタミナを測ることができるGoMoreなどは、面白そうだからという興味だけで始めたりしてます。これなどは、IoTをデジタルヘルスに展開した例だともいえます。この先には、クラウドに蓄積されたバイタルデータから面白い展開ができるかもしれません。
ABStamperパンフ
弊社はもともとハードウェアをアプリケーションで制御するシステムの開発を得意としておりますので、最近ではインカートクックシステムという生食材から料理を自動的に作ってしまうという画期的な給食提供システムにIoTの技術を持ち込んで、献立の作成から加熱情報の送信やカートの制御をクラウドを使って行っております。ユーザーは、どこにいても献立を作成することができますし、加熱中になんらかのエラーが発生した場合は、管理者にメールが届きます。また、カートを提供しているメーカー側もクラウドに蓄積された様々なエラー情報を見て、機械の保守に役立てることもできます。なお、カートには弊社で独自に開発した中継BOXを接続して、制御をおこなっています。
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加熱カートです。病院で食事を配膳するのに使ってるのを見かけます。


弊社の場合、IoTへの取り組みは、未来を予測して行ってきた訳では無く、なんとなく興味のあることをやっていたらこうなったというのが正しいのかもしれません。IT業界において、この先に見える地平線の先には何があるのでしょうか。まだまだデジャブを体験し続けることになるのでしょうか。いやいや。今回はそんなことは無いでしょう。IoTがこれまでのITの歴史を塗り替える、画期的なシフトを起こすことになるような気がしています。AIとくっついたり、スマホやウェアラブル端末や工業製品に内包されることにより、破壊的なテクノロジーとして、IoTはこれまでの製品の概念を大きく変えるものになるんじゃないかなと期待しております。
ということで、10月19日から東京ビックサイトにで開催されるITPro Expo 2016のIoT Japanに出展しまして弊社のIoTの取り組みをご紹介させていただく予定です。ぜひお立ち寄りくださいませ。