コロナ禍が始まってから、海外に行くことが全く無くなってしまい、もはや海外に行く気も起きなくなってしまっていました。よく考えると、高いお金を払って、あんなに面倒くさいことやってたなとさえ思い始めていた昨今、ジークスベトナムの社員旅行があるので、参加してくれとの連絡が入りました。最高経営責任者として、現場を人に任せ、色々と面倒くさいことがある海外を避け、のうのうと国内に留まり続けるという選択肢も当然アリなんですが、やはりこのままではいけません。フロンティアスピリッツを忘れたビジネスマンは、死あるのみ。ここは、折角の海外旅行のチャンスということで、すぐにオッケーの返事を返したところ、後日詳細な旅程表が現地の旅行代理店から送られてくるとのこと。で、確かに送られてきました旅程表は、ベトナム語しか書かれてないため、どこに行くのかがさっぱりわかりません。ミステリーツアーかいっ!いやいや、これこそが、フロンティアスピリッツを試されているのかも。
前段が長くなりましたが、7月初頭のある真夏日、コロナ禍がまだ冷めやらぬガラガラの成田空港から、ハノイにむけて旅立ったのでした。深夜に到着して、翌日の朝4時半にはホテルに向かえにくるとのこと。いきなりハードスケジュールです。翌朝のハノイ空港の国内線はすごい人でごった返してました。日本はまだコロナ禍で旅行に行くのはハードルが高い感じがしますが、こちらはすでにコロナが終わっているかのよう。
今回の目的地のクイニョン(Quy Nhon)は、日本でも有名なリゾート地ダナンの少し南に位置しているため、ハノイから2時間は飛んだでしょうか。フーカット空港に着いた時には、まだ10時前。メンバーが全員集まって、チャーターしたバスのところに行き、乗り込むのかと思いきや、何やらバスに荷物を置いてサンダルに履き替え始めます。さすがミステリーツアー。何が起こるか楽しみです。そしたら次は、すぐ隣にあるレストランで朝食とのこと。フィリピンの旅行の時もそうでしたが、朝食からツアーが始まるのが、なんか不思議。さあこれから、ベトナム料理三昧の3日間が始まります。この先、ジャパニーズフードなどあろうはずもありません。
レストランは、オープンスペースで大きな扇風機が回ってますが、暑いです。まだ朝とはいえ、キンキンに冷えたビールを飲むしかない!ところが、冷えたビールは無いそうです。グラスに氷を入れて、ビールを注いで飲むのがベトナム流。これじゃあ、あんまり冷えませんが。。。。頼むビールは、もちろんビアサイゴン。日本のビールに慣れていると、この薄味のビールが新鮮です。ネイティブなベトナム料理の洗礼を受けるかと思いきや、ここの料理は意外にマイルドでした。うちのベトナム人メンバーも食べたことが無い料理もあるということで、北の方の料理とは少し違うようです。(旅程表を後で日本語訳して調べてみたところクイニョンの特別料理のケーキが出ていたようです)。
食事を終え、バスに乗り込み、次は海水浴へ。長い時間バスに揺られます。外の風景を見ていると、大きな仏像がところどころに立ってます。仏教に対する信仰心が厚い国です。そのためか、穏やかなタイプの人が多い気もします。日本人と似ていて共感が持てますよね。バスの中では一人一人自己紹介をしてもらいました。みんな若いなあ〜。いや、若い人しかいないと言った方が良い。なぜか、日本人だけの場合と違った活気を感じます。不思議です。ちなみに今回の社員旅行は、家族の同伴もオッケーとのことで、小さなお子さんも何人かいます。家族連れの社員旅行もいいですよね。バスガイドは、人の良さそうなよく喋るお兄ちゃんでした。
そして、バスはいよいよ海水浴場のkiyoビーチに到着かとおもいきや、砂浜からいきなり乗船。そうか、船でしか行けない秘境の海岸線に行くのかと。期待大でしたが、ぶっ飛ばした船で行き着いた先の浜辺は人でごったがえしています。南国のリゾート地ということでしずかな海を期待してましたが、(後日日本語に訳した旅程表では、カヌーに乗って手つかずのきれいなビーチへ、とありました。)日本の海水浴場と変わりません。文句を言っても始まらないので、とにかく泳ぐことにしました。ベトナムのメンバーの泳ぎを見てましたら、まあまあ金槌なんですね(すいません)。面白いことに仕事終わりにプールに行って楽しむこともあるそうです。泳ぎに行くというよりも、単に水に浸かっていることを楽しんでいるそうです。日本だと、スイミングプールって泳ぎに行くことになってしまいますが、そんな楽しみ方もあるんですね。私なんぞ、小学校、中学校と水泳の代表選手だったこともあり、ついモリモリ泳いちゃうんですよね。(自慢か)
次は、再び船に乗って、サンゴを見に行きました。沖にある島みたいな岩礁のまわりにサンゴがあるそうです。サンゴをみるのにSAPがあったり、たらいみたいなボートがあったり、シュノーケリングも出来たりと、思い思いに楽しみました。
その後、再びバスに乗り、近くの新鮮なシーフード料理の昼食会場へ。ここで、シャワーを浴び、水着を着替えます。そして、テーブルが並んだレストランへ。先ほどと同じようにビールを頼み、同じように氷が入ったコップに生ぬるいビールを注ぎ、ちょっとだけ冷たくなったビールを楽しみながら、現地の料理を頂きます。
お腹もいっぱいになり、バスに乗り込み、次は 観光です。EoGioというベトナムで夕日を見るのに最も美しい場所と言われる海岸に行きます。なんか、観光客がまだいっぱい来ていた真夏の東尋坊を彷彿とさせる海岸線でした。なんだか懐かしいなあ。そして、もう一つ、フォンマイ砂丘に寄ってから、ホテルにチェックインしました。そういえば、この3日間天気があまり良く無いそうで、今日も曇りがちでしたが、晴れ間が出るとすごく暑くなるので、良かったです。
一旦部屋に戻りしばらくゆっくりして、バスで夕食会場へ。バスを降りる時に、すごいスコールに見舞われます。これぞ、東南アジアの本場のスコール。まだまだ、亜熱帯になったばかりのアマチュア日本のスコールとは、レベルが違います。なんとかレストランに入り、夕食となりました。もちろん、ベトナム料理です。夕食後は、ホテル近くにある夜市を見学。フルーツジュースを頂き、タクシーにてホテルに戻りました。綺麗なリゾートホテルで、部屋も広く清潔でした。
翌朝、ホテルで朝食を終え、8時には出発。フーエンというゴシック建築の教会に到着しました。ベトナムの日本語ができるスタッフから説明を受けました。やっぱりキリスト教の教会ってのは、世界中どこに行ってもあるんだなあ。
その後、ガンダディア観光のシンボルという海岸に行きます。柱状節理みたいな岩でできている海岸に溢れるほどの人が、写真を撮っています。それにしても、どこの観光地に行っても人が多いなあ。海岸線から戻る途中で何やら悲しげな音色が響いてます。民族衣装を着て、石琴を演奏しています。悲しげな音色が旅情を掻き立ててくれます。
次は、昼飯会場に移動します。ベトナム料理も場所場所で違いがあるようですが、残念ながらその違いがわかりません。料理の説明を聞いても、珍しい食材などは日本語に訳せるわけでもないわけでして、結局わからないですよねえ。今回は、マグロの目玉が文字通り目玉料理みたいなので、頼んでみました。目玉のスープは、コッテリ系の海鮮豚骨ラーメンのスープみたいな味でして、美味しかったです。
昼食後は、ベトナムらしく午睡ができるチェアなどが置いてありまして、そこでしばらく時間を過ごしバスに乗り、次の目的地へ向かいます。砂浜がきれいな海岸です。少々暑かったですが、風が気持ちよかったです。そして、途中大雨になったのと疲れが出ていたので、次の目的地をスキップして、ホテルに戻りました。
さあ、いよいよこの旅行のメインイベントのGALA DINNERです。ガラディナーって、知ってました?特別な日に開催されるパーティーだそうです。なんと、プロの司会者がいます。ですが、それにしても、このおっさん怪しいな〜。まずは私が最初の挨拶をして、その後T越君が挨拶をします。結婚式っぽいぞ。そしていよいよパーティーが始まります。で、なぜかカラオケを歌ってくれってことになりまして、恥ずかしながら、私の持ち歌の雪の華を歌わせて頂きました。ベトナムで雪の華かいっ、て突っ込まれそうですが、仕方がありません。ビール以外の酒ではこの酒しかないということで、アルコール度が高いホワイトリキュールを飲んでしまい急激に酔いが回ってきて、節操なく気持ちよく歌ってました。日本語の歌だし多少下手でもわからんだろうとタカを括っていたところ、後日私が歌っている動画が社内のSlackで拡散されてしまいまして、こうなったら、このブログにも上げてみるかなとも思いましたが、やめておきました。イベントのメインは、クイズミリオネアで皆で大変盛り上がってました。
翌日は、午前中は各自ゆっくりして、昼前に集合し近くのレストランで昼飯を食べました。その後、ベトナム王朝の最後の王妃が執務していたという公邸があった海岸線を観光し、土産物屋へ行き、空港へ。ところが、飛行機が2時間遅れということで、時間を潰すために初日に昼食を食べたレストランへ行き夕食を取りました。まあ、普通のことだそうです。午後10時ごろに無事にハノイに到着しました。
旅行とは関係ありませんが、帰国日は朝からハノイ市内の病院に行き、ベトナム社員の助けを借りてなんとかPCR検査を受けました。夕方には、もう一度病院に行ってもらい、陰性証明書を取ってきてもらいました。果たしてここまでやる必要があるのだろうかと正直思いましたね。帰国した時のガラガラの成田空港と、人で溢れているハノイ空港。いまだに鎖国を続けている安全安心第一日本と、コロナ禍からいち早く立ち直った元気いっぱいのベトナム。うーむ。。。。