株式会社ジークス代表 渡辺が綴るブログ「なべこら」nabecol

CES 2015(全米家電展)

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。今年初めてのなべこらは、やっぱりCES(全米家電展)のレポートからです。
去年のCESレポートは、個別の展示物についてはできるだけ言及せずに、旅行記として書くつもりで始めましたが、案の定目新しいプロダクトの説明を始めてしまいました。その結果、長〜いブログになってしまい、皆様の不興を買ったようです。ですので、今回はあっさりいきますよ!

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サンタモニカにて。この時期でも泳げるんですね。でも、日本人には無理だと思う。


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ネバダ砂漠を、ラスベガスへ。


今年は、社員が2名同行しました。SANSのウェアラブルゾーンのあるブースに一人立つ予定ですので、1名去年より増えてます(詳細はまだ公にはできません)。成田からロサンゼルスに降り立ち、レンタカーでラスベガスを目指すコースです。成田からロスまでは、約9時間、ロスからベガスまでは、約4時間程度でしょうか。長時間の移動が辛いだけでなく、アメリカに向かう渡航は時差ぼけが疲れた体に追い打ちをかけます。
2015年の仕事初めの1月5日、我々3名は成田からロサンゼルスへ飛び立ったのでした。午後6時過ぎのフライトで、ロスに着いたのは、同じ1月5日の午後12時を過ぎたぐらいでしょうか。ここで一旦降り出しに戻る的な感じになります。今日は、ラスベガスまでたどり着ければ良いだけですので、途中にある、サンタモニカなどに寄ったりして、ホテルに着いたのはすっかり夜になってました。ところが、ホテルのつもりで予約したにもかかわらず、そこはモーテル。場所的には便利なところに位置していて、予約した時には他のホテルは軒並み1泊3万円ぐらいだったからね〜。仕方が無いか。
翌朝、ほとんど疲れが取れないまま、朝9時に展示会場に向かって出発。まずは、バッジピックアップの場所とシャトルバスの乗り口を探します。シャトルバスの乗り場は、毎回探すのに苦労します。メイン会場には行かずに、ウェアラブル製品の展示がメインのSANSへ。目的のブースへ顔を出し、挨拶して金曜日までのスケジュールを確認。始まったばかりなのに、もう数名の人がブースを訪れています。日本人がいたので、早速商品説明を始めることになりました。

ウェラブルもだんだん洗練されてきました


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BT接続ができる血圧計。懸命に自分で撮影するH君。


SANSの会場は、ウェアラブルで盛り上がってます。去年のCESから始まった感じのウェアラブル端末ですが、一気に拡大して今年は新しい市場を形成しそうです。面白いのは、アイデア次第でいろんなデバイスを作れるところですね。特に加速度センサーの使い方のアイデアとして、腰に付けて腰痛を治すエクサイズができたり、ゴルフのクラブに付けてスイングの軌道をチェックして矯正したり、心拍センサーも併用することによって、睡眠の質を測定し最適なタイミングでベッドライトの明かりを調整したりなど、他のデバイスとも連動し、生活に役に立つデバイスとして、常時身につけるメリットを感じさせるものになってきているようです。ポイントは、健康増進とスポーツでしょうか。アクティブに健康増進を測るもの、スポーツに使うもの、単に付けているだけで日常生活のなんらかのアクションにアドバイスをあたえてくれるものです。 ちなみに昨年あたりから、手首に置くだけで心拍が測れる心拍センサーが普及し始めてます。私は、自転車の練習をする時に、胸に心拍センサーを巻いてましたが、今後は腕時計だけで心拍が測れるのは、たいへん便利だと思います。さらに、腕時計型で心拍が測れるようになり、日常の生活でどれくらい心拍の上下
Android Autoのデモ。Panasonicブースにて。隣では、CarPlayのデモも。USBで接続しなければならんとは!これじゃ使わんでしょ。

Android Autoのデモ。Panasonicブースにて。隣では、CarPlayのデモも。USBで接続しなければならんとは!うーむ。。。


があるかを常時計測することにより、面白いデータが拾えるはずです。ただし、バッテリーの持続時間の問題がまだありますので、どれくらい実用的かは実際に使って試してみたいところですね。
ウェアラブルの隣には、3Dプリンターのゾーンが広がっていました。昨年よりもスペースも会社の数も増えたような気がします。3Dハンディスキャナーを使って、人のモデルをスキャンして3Dプリンターでフィギュアを作るのが、面白かったですね。何か他に新しい用途で使える気がしてなりません。
初日は、SANSだけ見て終わってしまいました。時差ぼけもあり、これだけでもそれなりに疲れましたが、長蛇のバス待ちの列に並び、ホテルに戻りすぐに会食予定のメキシコ料理のレストランへ。そこで、弊社で取り扱う心拍計のメーカーのCEOとのミーティングとなりました。ビーフ入りのTACOを頼みましたが、アメリカだから当然入っているだろうジューシーな肉っぽい感じはほとんどなく、むしろ副菜の大量の豆料理にこの料理の本来のチープさを感じて、ディナーには向かないなとつくづく感じた次第です。もちろん、ディスカッションがメインなミーティングですから、食事は二の次なんですがね。
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やっぱり出ました、バーチャルトレーニングマシン。楽しくトレーニングが出来ます!


そんな感じで、残り2日は、メイン会場となるLVCCを見て回りました。1名はブースに立ち、日本のお客さん向けに説明をしました。長くなりすぎるので、残りの2日間のお話は割愛します!?最終日は朝早く起きてロスへ車で戻りLAXから日本へ。ホテルを出てから約20時間以上もかかり自宅へ着きました。疲れた〜。来年こそはやめておこうといつも思う。。。。
 
ということで、今年のCESの個人な総括をしますと、

  • ・ウェアラブルが盛り上がっている(ある意味IOTの流れの一つか)。
  • ・加速度センサーに続き今年は心拍計が一つのキーになっているが、さらに新しいセンサーがイノベーションされる感じがする。
  • ・健康、スポーツが大きなキーワード。逆に言うとウェアラブルをつける意味が、時計とそれ以外に見当たらないことがわかってきたようだ。
  • ・ウェアラブルに関しては、特定の機能とか目的に特化したシンプルなデバイスが実用化され始めた。(背後に抱えるバッテリーの問題を乗り越える方策としてもこの方法しか無い)
  • ・意外なところでは、ドローンもきてる。
  • ・3Dプリンターもさらに拡大している。
  • ・日本のメーカーが復活してきた感じがする。
  • ・あっと驚くようなイノベーションがあまりない(過去のイノベーションが普及期に入ってきているため?)
  • ・特にTVは昨年とほとんど変化がない。
  • ・GoogleGlassを付けている人が皆無になった。ウェアラブルでメガネが終わった?
  • ・CES全体が昨年より盛り上がっている。
  • ・円安と長年続いたデフレのおかげか、何もかも物価が高い気がする。(毎年思う)

以下、面白そうなものをまとめておきました。

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