株式会社ジークス代表 渡辺が綴るブログ「なべこら」nabecol

月別アーカイブ: 2013年11月

エントリー予定の学生さんへ

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なぜかマニラにて。


こんにちは。ジークスで代表をやっております渡辺です。これまで、なべこらを読んで頂いていた方には、へんな始まり方ですいません。今回は、会社説明会にエントリーして頂けるかもしれない学生さんへのメッセージですので、すでに社会人として世の中の酸いも甘いも分かっている大人の人は読み飛ばしてください。ですが、興味ある方は、読んでください。
会社の歴史を語ることによって、ジークスのことを理解してもらうための一助になるかと思い書き始めました。
弊社は、創業して約20年が経っております。ITという言葉がまだこの世に無かった時代からこの業界でクリエーティブな仕事を続けております。クリエイティブって言っても、デザインだけの話じゃ有りませんよ〜。元々は、Macintoshを使って狭い意味でのクリエイティブな仕事(デザインですね)してましたが、インターネットが日本に入ってきた95年あたりから、ネットの仕事を始めまして、今ではインターネットのオープンな新しい技術を使ったクリエイティブな開発が主流となってます。もちろん、デザインクリエイティブ部隊は残っておりまして、弊社の重要な部門として、そして他の開発会社には無い違った付加価値を生み出す部門として機能してます。
インターネットを始めた当初は、ブラウザなんてものは無くて、テキストベースのバケツリレー方式のニュースシステムなどで情報をやりとりしていました。(なんのことやらか、わからないと思います) 当初、モザイクというブラウザが世に出て、慌てて調べた記憶があります。そもそもブラウザってなんなんだ〜?モザイクって?ドキドキ。ってところから、始まりましたねえ。当時は本当に楽しかったです。新しい技術が次から次から出てきて、いつもワクワクしてました。ま、それはいいとして、当時弊社はマルチメディアシステムというのを開発する仕事がメインな部分もありまして、スタンドアローンな動画とかが入った情報検索システムを観光施設や道の駅などに提供しておりました。その後、99年にiModeが始まり、あれよあれよという間に壁紙だの着うただのをサービスしていた会社さんが上場し始め、ITバブルに突入ということになりました。その中で、弊社はiModeに関連するアプリケーションの開発なども手がけてきました。
さて、その後、iPhoneが出てスマホの時代が来る間に、日本はガラパゴス化が進み、日の丸家電はことごとく世界の市場から姿を消して行きました。(ここはちょっとはしょり過ぎですな)ソフトウェア開発の視点で見てみると、オープン化と標準化が進み、ユーザフレンドリーというキーワードも浮上して来ました。自ずと、業務系の開発会社もその波に飲まれ、プログラマーもその環境に対応するために、新しいオープンな環境で開発をしなければならなくなりました。
弊社はその中でも最初からインターネット技術を使ったユーザフレンドリーなシステムの開発にこだわって来まして、まさに時代にマッチした方向で進んで来たというわけです。しかし、大きな筋としては変えなくても、開発手法などは、いろいろと変えてきております。新しい技術があれば、積極的に取り組んでみて仕事に使えるかどうかにチャレンジしてみる。面白そうなコンセプトがあれば、とりあえずそれを使った表現を試してみる。なんてことを、常にやっています。実はこれが、弊社の二つ目の強みなのですね。更に言うと、新しい環境にチャレンジしてみるというのもあります。どうしても、プログラミングや制作の仕事をしていると殻に閉じこもりがちになりますが、例えば、若いうちから積極的にお客さんと打ち合わせをすることにより、自分の気がつかなかったことや、独りよがりの考えの間違いに気づかされたりします。こういう風に、自分のチャレンジと会社のチャレンジが一緒になって共に成長して行くって、素晴らしいことだと思いませんか。あ、そうそう、弊社は社員の皆さんを責任を持って育てたいので、派遣というビジネスモデルは採用しておりません。弊社内で開発することにより、責任を持って育てることができますし、他の社員とのコミュニケーションもより深まり、仕事をしている楽しみが増えます。希薄な会社内での人間関係の危機が叫ばれている中、私としては、人を育てモチベーションを持って楽しく仕事ができるコミュニティとして、会社という器を運営し続けていきたいと思っております。
会社の雰囲気は、私の過去のブログを見てください。楽しそうでしょ?もちろん、社会人となるからには、お金をもらうプロフェッショナルになるという訳ですから、楽しいことばかりじゃありませんよ!知らないうちにミスを重ね怒られ自信を失ったり、いろいろなことがいっぺんに自分に押し寄せてきて、どうすりゃいいのって思う時もあるでしょう。そういうのを乗り越え乗り越え知らない間に成長している自分に気づくと思います。その手助けが出来る会社にジークスをしたいと思っております。
というわけで、これらの考えに賛同してくれる学生さん諸君、ぜひエントリーしてください。なんだったら、賛同しないけど、なんとなく面白そうだなとか、楽しく仕事がしたいなという学生諸君もぜひぜひ。
それでは、会社説明会でお会いできる日を楽しみにしています!(マニラにて)
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Ortigas Manila 本文とはかなり関係ありません。


 

モバイラーが想う、ウェアラブル端末

Google Glassが火をつけたウェアラブルコンピューティング。Internet of thingsという言葉があるように、いろんなものがインターネットに繋がろうとするトレンドが主流になってきました。もとより、この流れは予測されていたものであり、ある意味今更新しいという感じはしない訳ですが、なにかようやく現実味を帯びてきた感があります。技術の進歩により、というか、スマートフォンの爆発的な普及により、CPU、各種センサー、ディスプレイ等の小型化と低価格化が急速に進んで、ようやく使えそうなモノが出てきた感があります。

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アディダスのmiCoachです。欲しい!


Unknown最近のホットなトピックは、GoogleGlassを筆頭にHMD(ヘッドマウントディスプレイ)や、腕時計のGalaxyGearとまだ発売されていないAppleのiWatch、ヘルスケアやスポーツの分野では、アディダスのmiCoach SMART RUNなる心拍も測れる時計(胸にまくバンドがいらない。欲しい!)やFuelBandやFitBitなど枚挙に遑がありません。とはいえ、正直、現段階では使えない物も多いです。理由は様々ありまして、例えばそもそも必要な理由がわからないとか、使い勝手が悪いとかありますが、その中でも大きな問題は、バッテリーの持ち時間です。
IT業界に長い人で特にモバイル好きは、PCを持ち運び(モバイル)始めてから様々な困難と戦ってきたと思います。不肖私も、相当早い段階からモバイラーを名乗り、4キロはあろうかと思われる、どうにかこうにかノートブックというジャンルに入る端末を常に持ち運び腰を痛めたり、こりゃまずいと、超小型のWindowsCE端末をメインマシンとして使い始めて視力を急激に落としたり、命と引き換えにいろいろとチャレンジしてきました。(語り出すと終わりません)
Internet of thingsとかウェアラブルって、実は結局モバイル端末ということなんですが、(Androidが乗っかっていることが多く、単にPCやスマホに近かったりします)、私のように社会人人生をモバイル化にかけてきた人間から言うと、私が経験してきた同じ問題を、違った土俵で解決しようとしているとしか思えません。一つはやはりバッテリーの持ち時間です。バッテリーを大きくすれば、重くなる。大きくすりゃいいってもんじゃないです。自動車の世界で言うと、EV(ある意味モバイル端末)の普及にもっとも大きな障害となっているのものは、走行距離です。200キロしか走らない車って乗りたくないですよね。いつバッテリーが切れるか、充電地点はどこかなんてドキドキしながらドライブしたくは無いですねえ。
これって、以前バッテリーが2時間しか持たないパソコンを持ち出し、いつも電源を貸してくれるお店を探していたこととなんら変わりません。パソコンが車になっただけ。私はいやです。ノーパソでの経験が多い分だけいやです。300万円も出して買った車で電源を探して走るなんてのは。
結局様々なインベーションが起こり、こういう問題が一つずつ解決してくれば、実用化に耐えうる端末が出てき始める、その過度期に今はあるようでして、将来が楽しみですね〜。IT業界にいる本物のモバイラーとしては、車やメガネだけでなく、いろいろなモノがネットに繋がってきて何が起こるのか、非常に楽しみです。しかも、既存の概念やジャンルを越える製品が出てきたりして。これまでアナログの世界で作られてきた様々な製品も、デジタルと結びついて、もっとモバイルになって、アンビアントでユビキタスなまったく新しいデバイスとして、生まれ変われるのでは無いですかねえ。
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サイクリング用です。http://www.reconinstruments.com/products/jet/
これ、すごいです。Google Glassよりも必然性があります。(サイクリング中には必ずサングラスしますから)


 

自転車部復活か!?全日本7時間耐久サイクリングin袖ヶ浦

関西を中心に活動していたジークス自転車部の活動がここ1、2年、下火になってきておりました。毎年、鈴鹿サーキットで行われる8時間耐久などに参加していたのですが、最近は参加者も少なくなり、自転車部の活動がほとんど無くなってました。
そんな折、Tマネージャーが東京に転勤になり、なんと、ちゃんとしたロードバイクで自転車通勤を始めてしまい、かつての自転車部メンバーの奥底に眠っていたサイクリング魂に火をつけることに!

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アクアライン


ということで、11月2日の3連休の初日に開催される全日本7時間耐久サイクリングin袖ヶ浦に参加することに決定。全日本7時間耐久ですよ!全日本!ということは日本中から自転車大好きのサイクル野郎が集まって、熱いレースが繰り広げられるはず。全日本ですので、弊社も大阪事務所から関西のエース、I君を招聘する事にしました。(単に本人が出たかっただけです)
さて、当日は朝5時に神保町のオフィスの前に集合し、前日の夜に借りておいたレンタカーにレースに必要な機材を詰め込み(自転車と敷物と椅子だけです)、意気揚々と袖ヶ浦に向かって出発。私は昨晩のマンダタリーな飲酒がたたり、二日酔いの状態(単に酩酊状態でした)のため、Tマネージャーに運転を頼み、助手席にてレースの作戦を寝る。いや違う。練る。眠い中、海ほたるを過ぎ、おおー、海のど真ん中に道が走ってるぞ〜と、田舎者のように(本物?)感動してたりしてました。
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作戦会議中


アクアラインを使うとホントに近いですね。袖ヶ浦フォレストレースウェイには、思ったより早く着きました。場所を確保し、曇りがちで寒い中、早速着替え始めます。鈴鹿サーキットとは違い駐車場が近くて便利です。それにかなり参加者も少ないです。ホントに全日本なの?なので、イベント的な盛り上がり感があまり無いですねえ。
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スタート前の準備運動


受付を済ませ、もらったエントリー表を見てみたら、7時間男女混合には7組しかエントリーがありません。これだったら、3位入賞ぐらいできるんじゃ無いの〜と、減らず口を叩いたり、いやいや、4時間耐久の男女混合だと3組しかないから、ここにエントリーしたら、間違っても表彰台には上がれたねーなんて、甘いことをのたまっていたりしてました。何も知らずに。。。。
午前8時30分スタートということで、8時15分には第一走者が、スタート地点に集合します。準備体操をして、早速スタート。ちなみに、このレースはメンバーを交代して7時間を走り続け、最も多く周回を重ねたチームが勝つのですが、最後の同一周回は、早くゴールラインを通過した方が勝ちます。
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選手交代


第一走者のTマネージャーには、最初の1周ぐらいは、先頭集団について行くように指示を出しました。ところが、どうも一瞬のうちに引きちぎられたようでして。それでもがんばって周回を重ね、作戦通り4周を終え、20分ほどして息せき切ってパドックに入ってきました。元気一杯の最年少のエースであるK女史ブラザーと交代。その後、順次、K女史、Iリーダー、私と交代しました。
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こんなはずじゃなかったのに〜


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パスパス


さて、最も自転車レースに経験値の高い隠れたエースの私でしたが、ここ2、3年はゴルフに忙しかったためか、まったく足が回らず、酸欠ですぐに頭がクラクラして、あらゆる人に抜かれまくり。通常だと少し自分より早いぐらいの集団に紛れ、楽楽と周回をこなすのですが、どの集団にも付いて行けず、結局単独走行。以前は先頭集団にもついて行けたのになあ。(思い出はいつも美しい)
この大会では、ほぼリアルタイムでチームの順位をネットで配信しています。数周した後、我々のチームの成績を見て、あぜん。。。。なんと7チーム中、最下位。え!うそ?しかし、見れば見るほど、ものすごい勢いで6位のチームとの差が広がっていきます。先頭のチームからは、数ラップも離されていく〜。誰だ、入賞できるかもなんて言ってたのは?
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隠れたエース


いや〜、マジですごいです。皆さん。最初にロードレースに参加した時のことを思い出しました。とにかくついて行くだけで精一杯でした。というか、簡単にちぎられました。しかも自転車レースってのは、心臓が飛び出るほどつらいんです。世界で最も辛いスポーツの一つに自転車レースが挙げられていることを、知ってますか。ただし、真面目に練習していれば、確実に強くなるスポーツではあります。ようは、我々はまったく努力不足ってことなんですよね。というか、練習なんてやってないし。正直言うと、レクレーション的な大会だと勘違いしてました。すいません。
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K女ブラザーの激走!


 
 
 
 
 
 
 
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手作りお弁当


昼になり、気温が上がるどころか、雨も振り出し、寒さは益々厳しくなる一方でした。T姉弟の手作りのお弁当を頂いた後は、私は寒さのあまり早々に後進に道を譲ることにし、着替えることにしました。結局、同じカテゴリーの中では壮絶なビリのため、モチベーションが上がりません。仕方ないので他のカテゴリーのチームの成績と無理矢理比較すると、全体で下から3番目!さすがに全体の最下位だけは、避けなければならぬ!なんとか、このまま全体のビリだけは避けなければと、後は残りの4人にがんばってもらいました。
で、7時間の感動のゴール。お疲れさまでしたー。とりあえずは、ビリは免れました。(全体のね)
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ゴール前の最後のもがき(Tマネージャー)


表彰式に参加する必要も無く、寒々と雨が降る中、淡々と帰りの準備を済ませ帰路につきました。帰りの車では、連休の夕方の大渋滞の中、スポーツの後の爽やかさと気だるさを僅かに感じてました。やはり、皆で体を動かすのは気持ちいいです。でも、次もこんな本気レース、出るんでしょうか?
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順位はどうあれ、お疲れさんでした〜